2021年3月4日木曜日

丑年元旦、ぼちぼちの山

 山初めはスキーで笹谷峠。息子は元旦から仕事で、お屠蘇の気分にもなれず、それではと、笹谷峠に向かう。いよいよ、やることがないから山でも行くかの領域。

 久々のシール登行に息も上がるが、冷たい空気と柔らかな雪の爽快感が苦しさに勝る。

 スノーシューの先行者がある。やや深雪のためか、スキーに利があるようで追いついてしまう。「適当に行きますんで」と声をかけて先行する。夏道は行かないよと言ったつもりであった。

 800mあたりで夏道を進行方向右に大きく外し、樹林の中を行く。そのまま登り続ければ八丁平の鉄塔下あたりに出たのだろうが、コースに戻るため左に舵を切ると車道に出た。車道から夏道に入る。駐車場手前の細く急傾斜になる箇所でシールが剥がれた。それを潮時に下山。準備をしているとハイカーが追いついてきた。「シールが剥がれちゃって。もうそこですけどね」と言い訳しながらお気をつけてを言う。

 下山は自分の足跡を辿った。ハイカーも跡を追っていた。少しでも滑降しやすい場所を探して夏道を外れたので、ハイカーは無駄骨を折ったと思う。ところで、滑降は、樹間は狭く、藪も埋まりきっていないため、自分の技量ではターンをつなぐことが出来なかった。

 途中、他のシュプールを見つけて、滑りに適したところがあるのかと欲を出したが、小尾根があって、かえって手間を取らせられた。それでも、下山はあっという間だ。

 2時間ほどの山スキーであったが、元旦に山に入ったことで、自分の気持が奮い立った気がした。山のレイキを前向きに感じられたことで、山が来ても良いよと言ってくれた気がした。

 

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