2020年7月25日土曜日

山形山百89番倉手山(2020年5月24日)

 
倉手山に登る。

倉手山 急登喘ぎ 天至り 我が腕にて 飯豊包まん



倉手山を降り、梅花皮沢は、梶川の出合へ高巻きが始まる辺りの、丁度手前まで行き、昼飯とした。

昼食は 雪消え芽立つ 急斜面 母猿子ザル ボス猿のたり


花々もまた瑞々しく陽光に映える。













2020年6月14日日曜日

湯殿山(2020年4月17日)

 今シーズ二度めの湯殿山。
 今回は、石跳川を装束場まで詰め、北東に伸びる尾根を行く。


 登り出しは緩やかだが、1421mのピークまでは距離は短いものの急坂上りになる。その後の山頂稜線は朝日連峰を正面に、月山を左手に据えながらの絶景ルート。山頂手前で50mほど急降下になる。そこでツボ足に切り替え、そのまま山頂へ。気分この上もなく良い。

 下降は、南斜面の谷に沿って行く。東面よりは広くて滑りやすい。広い雪面を大胆に滑り降りる。

 傾斜が緩むとともに湯質が大きく変化する。いわゆるストップ雪が現れる。滑りを楽しむなら、もう2時間早く行動すべきか。

 今滑り降りた大斜面を仰ぎながら昼飯。
 ブス沼、カワクルミ沼とツリーランを期待したが、ますます重くなった雪に、スキーは全く走らず。それはそれで、春爛漫を満喫。

 ほぼ毎年、同じように登り、同じように降りる。同じような写真を撮る。同じように喘ぎ、燥ぎ、合わないブーツを我慢する。スキーが下手だと嘆き、月山の森は最高だと独り言ちする。明日も同じように今日をくりかえし、日々を喰んで行く。それは楽しいからに他ならない。

2020年6月7日日曜日

山形山百12番盃山(2020年4月11日)

 今日は二人で里山漫歩の予定であったが、急用ができたとのことで、単独行となった。

 この山は、北蔵王の前衛峰たる山々の真ん中に位置し、699.9mの標高はその中では一番高い。いかにも盟主的に見え、行ってみたくなる山である(その山地の端にやまがた百名山の大岡山があるが、その標高は401m)。

緑のラインが行き、オレンジが帰り

 この東側の山々に気付かされたのは、馬見ヶ崎川右岸、盃山のふもとを散策した時だった。
 盃山の東端は植林地になっており、立派な山仕事道がある。この道をたどれば盃山に
登り返すものと勝手に当たりをつけ進んだ。林道は杣道になり、盃山の裏側(北側)に
続いているが、そのうち沢伝いに消えていく。そのまま沢をたどれば双月に出るのは間違いなかったが、暗い沢筋を嫌い、目の前の、明るい雑木林を纏った山(沢を隔て盃山の北側に位置する時枝山だった)に登った。
 帰ろうと、登ってきた方向に降りたつもりだったが、結局、方向を見失った。登り返して周囲を見ると、盃山とは反対の方向に空間が見えたので、下ったところ中ノ沢林道だった。

 やれやれと林道を戻ったが、これが結構な距離だった。帰宅したのは散歩に行くと家を出てから3時間ほど経過していた。随分と妻に怒られた。

 それから、この盃山の北東に続く山々が気になり、秋や冬、また山菜取り(コシアブラが採れる)に出かけた。




 
 炭沢山には二度は登っている。  

   

 初めて行ったときには天候が急激に崩れ、岩陰に避難したところ、眼の前(と思えた)に雷が走った。打たれたのかと思うほど大気が振動した。

 帰路、心が乱れたのか、尾根を下り過ぎた。戻る気力もなく、暗い杉斜面を深沢不動に降りた。そこから沼の辺を経由して家に帰った。実に遠かった。






 二度目は、2015年の4月26日。これは天気も良く、今回と同じような気持ちの良い山歩きだった。山頂にはカタクリの花が咲いていた。
 今回、山頂付近のクヌギの幹に、古い標識とカラフルな新しい標識とが括りつけてあった。

 花々は、ショウジョウバカマ、カタクリが咲いていた。


 帰路は、かつて迷った時枝山、盃山の北斜面を経由した。あの時と同じように、妙に明るい山であった。双月方面から登る人があるらしく、看板や赤テープが備えられていたのには、ちょっと驚いた。




山形山百95番家形山(2020年5月18日)

 ようやく県内の山登り解禁。
 五色沼を目指して、米沢から家形山に登ることに。

 家形山は1877m。山形百名山では7番目の標高を誇る。ベスト8とは知らなかった。福島側からだと、比較的簡便に登れるからか、山に対する敬意が欠けていたかもしれない。

 五色沼が目当てなので、本当は浄土平から登りたかった。しかし越境自粛である。ちょっと出たくらいで目くじらを立てるなよと言いたいが、自粛警察なるアンポンタンに関わり合いになるのも馬鹿らしい(山形や福島にそうした輩がいるかどうかは、知りませんが)。滑川から登ることとする。初めてのコースだった(30年前に姥湯から兵子(ひょっこ)に登ったことはあった)。

 滑川温泉手前で、姥湯に至る林道へ左折。暫く進むと4、5台は止めれる舗装されたスペースが谷側に現れる。高倉新道の登り口。
 登山道入り口は明瞭ではない。ちょっと戸惑うが、高倉新道(米沢山の会)という三角看板がくくりつけてある。高倉山の麓をたどりながら緩やかに登っていく道はよく踏まれている。ブナ二次林の中を進む気持ちの良い道も、倉沢(鎌研沢)を超えたあたりから霧ノ平に一直線に向かう上りとなる。傾斜がきつくなるにつれ、エグれ、ドロ道となる。


水場があり⇓

 
 
























 この日は暑かった。標高を上げても、気温は下がらず、ややバテた。
 小休止した霧ノ平から西を望むと、とんがった久蔵森、そこから左へ、奥は白く輝く東大巓、手前は薬師森(その麓に姥湯がある)。さらに左は奥が烏帽子山、手前に重なる大日岳。さらに左に偽烏帽子とぴょこんと兵子。そして家形山へと続く。


 霧ノ平は家形山と高倉山の鞍部になっている。5分も進むと神楽新道との合流点。直ぐに神楽石が現れる。登ってはみなかったが、舞台のように吾妻山の眺望が良いのだろうか。
 標高1500mくらいまでは平坦な地形を進む。所々ガレ場が現れる。風衝地か。残雪が茶色に染まっていたが、黄砂か。もしかするとガレ場から吹き上げられた土なのかも知れない。

 オオシラビソの林に入ると清々しい。
 小枝に密集する葉は日差しをさえぎり気温を下げる。それ以上に、オオシラビソの静かな呼吸が森を浄化している。そんな感じだ。
 林床に点々と群落を成すバイカオウレンの清潔な白い花は、この森に如何にも似つかわしい姿だった。

 登山道は、1700mを過ぎ、一山越したあたりから、傾斜は急になる。ちょうど1800mあたりの急斜面に雪が残る。十分に緩み、キックステップで難なく登れるのだが、谷まで続く雪面は滑落の恐怖を呼び起こす。念の為、カンジキを履く。キックステップでつま先をねじ入れた時、カンジキが雪面に張り付き、安定感が増す。安心感も増す。
            

 急斜面の次の痩せ尾根を超えると平坦な家形山の山頂一帯となる。適当にコース表示を探しながら林を抜け、クマザサの中の道を右手に五色沼を見ながら進むと直ぐにガレ場の山頂。五色沼に感激し、山頂での写真を取り忘れたが、山頂の表示は無く、ケルンが積んであった。



      
 





   








                             帰路もクライマックスは急な雪面下り。
 

 クライムダウンでヤレヤレの1600mであたりで北西に下る尾根を登山道は乗り越えて行く。上りでは視野にも入らなかったが、下りでは如何にも歩きやすそうで、コースが続くような尾根筋が目の中に飛び込んで来る。下るのか、足跡はあるか。念のためGPSを開く。その尾根じゃない、その倒木の先にトラックは続いてる。本当にその一瞬の思い込みが遭難に誘う。新潟の里山での親子の遭難死を思い出さずにはいられなかった。


 高倉新道と霧ノ平の出会いまで下りすぎたが、戻り返し、神楽新道を降りる。一部、道がはっきりしないところもあったが、泥道もなく、思ったほどの急坂でもなく、歩きやすい道だった。上りも下りも神楽新道のほうが合理的だと思う。

 車道を下る頃には、気温も下がったのか、広葉樹林の新緑を、優しく霧が覆っていた。



2020年4月13日月曜日

晴れた日は山スキー(^^)/湯殿山(山形山百52番)は南東尾根(2020年4月4日)

 本日は湯殿山。
 

 ネイチャーセンターから、すぐ石跳川右岸に渡り、山頂から南東に裾を引く尾根を目指します。ガイド登山と思しきスノーシューのトレース跡はきわめて合理的なコース。そのトレースを追うように進んで行きましたが、気持ちの良いブナ林の起伏に誘われるうちに、トレースから離れ、自分だけの月山。穏やかな天候のもと、雪面にコントラストも鮮やかに伸びる木々の影の中、一心に歩を進める、これこそが私の山スキー快感。


 尾根に取り付くあたりから、くるぶしが苦しくなり出す。行動時間3時間で、ブーツと足の相性の悪さが現れる。傾斜がきつくなるほどに苦しさも増して、目の前の山頂が遠い!
 これ、市内のKショップ、担当Tさんで、アウターブーツの内側を削る等の加工したが効果なし。自分でさらに削ったつもりも、あまり効果なし。次はインナーブーツの加工か。


 雪はいかにも少なく、湯殿山頂は狭く、仙人岳、薬師岳は実に急峻!
 山は顔を変える。20年位前、アトミックの平板にジルブレッタで、独り、湯殿南面を滑走したり、大雪城を清川小屋に滑り降りた頃は、なんだか湯殿山も月山も優しかったような・・・。いやいや、山は変わらず、人が年老い、その分感じるものが違ってきたのか。年々、色なことが怖くなっている^_^;

 とは言え、帰路は東側の急斜面に突入。
 ヒデさんは山頂直下から、しっかりスキーを押さえ、見事なターンで、確実に急斜面を滑り降りる。こちらは少し下って突入。急斜面+ストップ雪は怖かった。やっぱり南斜面の方が楽しめると、でも初めてだから良かったと、見事なヒデさん。

 滑り降りたところで昼飯。その場所から高度を下げずにトラバースして、歩いてきた南側のブナ林に戻ろうとしたけど、途中の凹地を嫌って、石跳川に降り、そのまま素直に下山。

 次回は、南西尾根か、装束場からの北東尾根ですね。まだまだ楽しめる湯殿山です!

2020年3月31日火曜日

快晴月山・姥ヶ岳、スキー登行(山形山百50番、51番)

 今年は雪が少なく、いつの間にか、道路は姥沢まで開通。スキー場開きも3日!


 30日、快晴の中、リフト乗り場の手前から樹林を抜け、四谷川沿いに斜面をトラバースしながら、山頂に向かって右側の尾根を目指すことにします。


 四谷川に沿った夏道から水平に行きました。オタカラコウの群生地は斜度があり、昨日の降雪が覆ってはいるけど、固くクラストした斜面を横切っていくのは、結構怖かったです。冷や冷やしながら通過しましたが、直射日光に汗はしたたり落ちてきます。リフト降り場に並行したあたりからは傾斜は緩み、快適なシール登行です。

 牛首を目指し、左手に行く皆さんとは逆に、山頂方面右手の尾根に取り付き、胎内岩を目指します。

 尾根筋を行くつもりでしたが、どうも中間部の斜度がきつく、クラストが怖くて、尾根左側斜面を行きました。こちらも当然ながらクラストし、標高が上げると青氷が現れます。これは怖いです^^;

 1800mあたりでツボ足に切り替え、ハイマツに沿って登りました。

 ずっと冷や冷やしながら登ってたけど、そのご褒美は、輝く鳥海山!
 もしかすると、遠く遠くに浮かぶのは秋田駒?白神?岩手山?!

 冷や冷やは下山でも続きます。鍛冶小屋跡直下のガリガリ、テラテラの斜面をデラパージュ。そこを過ぎ、牛首を見下ろす斜面まで来ると、ようやく雪は緩み、スキー先を谷に向けることが出来ました。

 柴灯森を上り返し、金婆まで標高を保ちながらトラバースで進み、姥ヶ岳に登り返し、最後は大斜面を快適に滑降し、駐車場までツリーランもどきを楽しんでゴールしました。


 累積標高差1900m、距離9Km、時間7時間30分。マイペースで快晴の月山、堪能しました\(^o^)/



2020年3月15日日曜日

曇天雁戸山(山形山百3番)

 久々の更新になります。

 昨年は、諸般の事情から、山歩き、お休みしていました。
 そのせいか、体重が2~3Kg増え、体重計から体脂肪率高めの警告を受けるハメになっています(^_^;)

 そんなことはどうでも良いです。

 昨日(2020年3月14日)、山歩き再開で、雁戸山に行ってきました。
 その様子を記録します。


 2020年3月14日7時。スタート地点の標高は527m。
 阿古耶の松の看板から植林地に入る。作業道伝いに奥に進む。途中、左の尾根を行こうかと思ったが、遠回りになるので、進行方向右側(西側)の尾根を行くことにする。雪が少なくヤブがうるさい。
 上り切ると一番目の鉄塔。標高696m、7時32分。約30分で170m上げる。
 続く尾根も、雪は薄く、藪がさらにうるさい。結構な急坂。

 8時2分に二番目の鉄塔に着く。標高783m、20分で90mの登り。鉄塔の右手の尾根が切り開かれていて、いかにも保守道に見え、帰りはこちらが楽そうなどと考える。
 しばらくツボ足で進むも、踏み抜くようになり、カンジキを着ける。8時25分。標高835m、15分で50m上がる。

 この辺りから快適な残雪行となる。すぐ、木立の無い緩やかな斜面にでる。この後は、尾根通しに林の中を快調に進む。

 1100mの峰に到着したのが9時30分頃。標高差265mを1時間。ここは少し痩せていて、雪庇の塊がコブを作り、灌木も飛び出し、歩きにくい。20分ほどで笹雁新道と合流。
 合流点からしばらく進み、1200m辺りで軽食タイムとする。この辺りは岩が露出している。標高は低くとも、日本海と太平洋を分かつ奥羽山脈に吹きすさぶ風が雪を吹き飛ばす。
 10時40分、1370mの尾根に到着。35分で170m。朝より少し元気がなくなってきたか。ここからはハイマツの中を平行移動。

 11時5分、1400mの雁戸山を真正面に望む尾根に到着。残念ながらガスに覆われ雁戸山の全容は現れず。
 1350mの最低鞍部で昼食タイム。雪を掘って、簡易休息所を確保。

 1時間ほど大休止の後に、雁戸山に空身で登る。締まった斜面にアイゼンがよく効き、気持ちが良い。15分ほどで山頭へ。着いたとたんに、蔵王方面の雲が切れ、熊野岳が飛び込んでくる。12時30分頃に山頂1484mに到着なので、5時間半かけて954mを登ったことになる。1時間で標高170mのペースとなる。距離は約5km、1時間で900mのペースであった。





 山頂を後にしたのが12時50分。鞍部に戻ったのが13時。20分ほど斜面で遊んで(滑落時のピッケルの使い方の確認)、途中、尾根を下り過ぎた時間ロスもありながら、15時には二番目の鉄塔まで降りていた。この後は、登りが1時間程度だったので、40分位で下山するはずであった。

 下山は、朝に考えた鉄塔の保守道らしき尾根筋を行く。それは怠惰につけ込まれた囁きだった。切り開かれた道らしきを快調に下るも、尾根を外れた辺りから道型は消え、谷状の地形になったところで、このまま下れば坂元沢となるのを嫌って、東側の尾根に戻る。その尾根筋も切り開かれ、やれやれと快調に下ったが、残り100mも降りれば終了というあたりで、尾根はいきなり痩せ、急激に下り、挙句の果てに崖地となる。尾根の右(東側、本来帰るべき方向)の斜面は急すぎたので、左斜面を降り、結局、坂元沢に至る。沢を150m進めば県道だったが、沢伝いも崖地に阻まれ、ヤブ斜面を登り返し、尾根を越して、ようやく朝の植林地に戻った。
 結局、スタート地点に戻ったのは16時10分で、70分を要した。距離で比べると、往路は1.1K、復路は1.5k。上り下りの累積標高は往路は285m、復路は525m。この較差は1.8倍。40分の見込みが正しければ、この累積標高差に比例して時間がかかったと言える。
 久々に、一日がかりの山歩きであったが、体力と楽観とを戒める山行となった。でも、楽しかったなぁ。

参考
急尾根あたりの地形図。体感ではもっと等高線は密な感じですが・・・。
(赤線が今回のルート、緑の線は昨年のルート)