2020年3月31日火曜日

快晴月山・姥ヶ岳、スキー登行(山形山百50番、51番)

 今年は雪が少なく、いつの間にか、道路は姥沢まで開通。スキー場開きも3日!


 30日、快晴の中、リフト乗り場の手前から樹林を抜け、四谷川沿いに斜面をトラバースしながら、山頂に向かって右側の尾根を目指すことにします。


 四谷川に沿った夏道から水平に行きました。オタカラコウの群生地は斜度があり、昨日の降雪が覆ってはいるけど、固くクラストした斜面を横切っていくのは、結構怖かったです。冷や冷やしながら通過しましたが、直射日光に汗はしたたり落ちてきます。リフト降り場に並行したあたりからは傾斜は緩み、快適なシール登行です。

 牛首を目指し、左手に行く皆さんとは逆に、山頂方面右手の尾根に取り付き、胎内岩を目指します。

 尾根筋を行くつもりでしたが、どうも中間部の斜度がきつく、クラストが怖くて、尾根左側斜面を行きました。こちらも当然ながらクラストし、標高が上げると青氷が現れます。これは怖いです^^;

 1800mあたりでツボ足に切り替え、ハイマツに沿って登りました。

 ずっと冷や冷やしながら登ってたけど、そのご褒美は、輝く鳥海山!
 もしかすると、遠く遠くに浮かぶのは秋田駒?白神?岩手山?!

 冷や冷やは下山でも続きます。鍛冶小屋跡直下のガリガリ、テラテラの斜面をデラパージュ。そこを過ぎ、牛首を見下ろす斜面まで来ると、ようやく雪は緩み、スキー先を谷に向けることが出来ました。

 柴灯森を上り返し、金婆まで標高を保ちながらトラバースで進み、姥ヶ岳に登り返し、最後は大斜面を快適に滑降し、駐車場までツリーランもどきを楽しんでゴールしました。


 累積標高差1900m、距離9Km、時間7時間30分。マイペースで快晴の月山、堪能しました\(^o^)/



2020年3月15日日曜日

曇天雁戸山(山形山百3番)

 久々の更新になります。

 昨年は、諸般の事情から、山歩き、お休みしていました。
 そのせいか、体重が2~3Kg増え、体重計から体脂肪率高めの警告を受けるハメになっています(^_^;)

 そんなことはどうでも良いです。

 昨日(2020年3月14日)、山歩き再開で、雁戸山に行ってきました。
 その様子を記録します。


 2020年3月14日7時。スタート地点の標高は527m。
 阿古耶の松の看板から植林地に入る。作業道伝いに奥に進む。途中、左の尾根を行こうかと思ったが、遠回りになるので、進行方向右側(西側)の尾根を行くことにする。雪が少なくヤブがうるさい。
 上り切ると一番目の鉄塔。標高696m、7時32分。約30分で170m上げる。
 続く尾根も、雪は薄く、藪がさらにうるさい。結構な急坂。

 8時2分に二番目の鉄塔に着く。標高783m、20分で90mの登り。鉄塔の右手の尾根が切り開かれていて、いかにも保守道に見え、帰りはこちらが楽そうなどと考える。
 しばらくツボ足で進むも、踏み抜くようになり、カンジキを着ける。8時25分。標高835m、15分で50m上がる。

 この辺りから快適な残雪行となる。すぐ、木立の無い緩やかな斜面にでる。この後は、尾根通しに林の中を快調に進む。

 1100mの峰に到着したのが9時30分頃。標高差265mを1時間。ここは少し痩せていて、雪庇の塊がコブを作り、灌木も飛び出し、歩きにくい。20分ほどで笹雁新道と合流。
 合流点からしばらく進み、1200m辺りで軽食タイムとする。この辺りは岩が露出している。標高は低くとも、日本海と太平洋を分かつ奥羽山脈に吹きすさぶ風が雪を吹き飛ばす。
 10時40分、1370mの尾根に到着。35分で170m。朝より少し元気がなくなってきたか。ここからはハイマツの中を平行移動。

 11時5分、1400mの雁戸山を真正面に望む尾根に到着。残念ながらガスに覆われ雁戸山の全容は現れず。
 1350mの最低鞍部で昼食タイム。雪を掘って、簡易休息所を確保。

 1時間ほど大休止の後に、雁戸山に空身で登る。締まった斜面にアイゼンがよく効き、気持ちが良い。15分ほどで山頭へ。着いたとたんに、蔵王方面の雲が切れ、熊野岳が飛び込んでくる。12時30分頃に山頂1484mに到着なので、5時間半かけて954mを登ったことになる。1時間で標高170mのペースとなる。距離は約5km、1時間で900mのペースであった。





 山頂を後にしたのが12時50分。鞍部に戻ったのが13時。20分ほど斜面で遊んで(滑落時のピッケルの使い方の確認)、途中、尾根を下り過ぎた時間ロスもありながら、15時には二番目の鉄塔まで降りていた。この後は、登りが1時間程度だったので、40分位で下山するはずであった。

 下山は、朝に考えた鉄塔の保守道らしき尾根筋を行く。それは怠惰につけ込まれた囁きだった。切り開かれた道らしきを快調に下るも、尾根を外れた辺りから道型は消え、谷状の地形になったところで、このまま下れば坂元沢となるのを嫌って、東側の尾根に戻る。その尾根筋も切り開かれ、やれやれと快調に下ったが、残り100mも降りれば終了というあたりで、尾根はいきなり痩せ、急激に下り、挙句の果てに崖地となる。尾根の右(東側、本来帰るべき方向)の斜面は急すぎたので、左斜面を降り、結局、坂元沢に至る。沢を150m進めば県道だったが、沢伝いも崖地に阻まれ、ヤブ斜面を登り返し、尾根を越して、ようやく朝の植林地に戻った。
 結局、スタート地点に戻ったのは16時10分で、70分を要した。距離で比べると、往路は1.1K、復路は1.5k。上り下りの累積標高は往路は285m、復路は525m。この較差は1.8倍。40分の見込みが正しければ、この累積標高差に比例して時間がかかったと言える。
 久々に、一日がかりの山歩きであったが、体力と楽観とを戒める山行となった。でも、楽しかったなぁ。

参考
急尾根あたりの地形図。体感ではもっと等高線は密な感じですが・・・。
(赤線が今回のルート、緑の線は昨年のルート)