2012年10月27日土曜日

10月14日 仙人沢~仙台・山形神室~笹谷峠

 毎年、職場から望む山形神室が赤く染まりはじめると、笹谷峠周辺の山が恋しくなる。

 2年ぶりに仙人沢から仙台神室、山形神室、笹谷峠を巡るコースをたどる。



 仙人沢右岸を高巻くように、沢から三十メートルの高さで山腹を横切っていく山道は薄く狭い。何度か支沢を超えると仙人沢にぐっと近づく。仙人沢の右岸から左岸、左岸から右岸へと2度渡渉をした後に、沢が二股に分かれる地点の三度目の渡渉で右側の仙人沢右岸山腹を高巻くコースとなり、四度目の渡渉でようやく尾根に取り付くこととなる。
 つづれ折は直ぐに尾根に届く。
 松の、乾いた尾根道は気持ちが良いが、コースは直ぐに尾根を越えて、1022ピークを巻いた後、また尾根に戻って行く。
大岩の正面
 実は、この松の、乾いた気持ちの良い尾根は、そのまま先に進むことが出来る。進んでいくと1022ピーク直下の大岩に出くわす。堆積岩の大岩には、初心者が直登出来るようなスタンスは見当たらない。大岩の左右は切り立つが、向かって左側には上下平行に薄いバンドが付いている。人なのか、獣なのか、通過した痕跡もうかがえる。下のバンドに足を下ろし、上のバンドをホールドにしてトラバースする。大岩の横幅は3メートルほど。その先は茂みになり、斜面には道らしき明瞭な「段」が付いている。そのまま進み、先に白い絶壁が見えるあたりで「段」は消滅する。今回は、そこから木の根を頼りに尾根へと登り返した。尾根上に出ると、明らかに道型があり、今、登ってきた方向から尾根筋へと続く。道沿いに降りてみると、先ほど通過してきた「段」が見下ろせる位置に出るが、崩落のためか、その先に続く道は消滅している。
大岩の向かって左                  大岩の上から
 










 尾根筋に戻り、尾根伝いに下降すると先端の大岩に至る。大岩の上も結構な傾斜で、おっかなビックリ岩の上に立つ。右手にはハマグリ山辺りの稜線が見える。もちろん、向こうからも、この大岩の部分は確認できる。
大岩から前山方面
ハマグリ山から大岩付近

 こちらは、相当以前には、山仕事などの杣道だったのかもしれない。今は、行くのなら、完全に自己責任の範疇。バランスを崩せば、怪我では済まないかもしれない。なにより、本来のコースを行くのが時間的には短い。本来のコースも、最後は攀じ登る感じで尾根に戻る。1022ピークは意外と手強い。
 ここから先は気持ちの良い山道。途中、むじな沢石橋への分岐がある。近々、行ってみたい場所だ。

 仙人沢源頭部を渡り涸れ沢のコースを進むとダンゴ平。仙台神室の急登、山形神室南稜の柔らかな紅葉、前山北側露岩に強い意思で咲くイワインチン。そして笹谷のゲンノショウコウ。
仙台神室





トンガリ山とイワインチン

ゲンノショウコウ

 近くて、当たり前すぎる笹谷峠周辺の山々ですが、色んな魅力があふれていることを再確認した山行でした。山形の山はいいね!

0 件のコメント:

コメントを投稿